缶詰

 人生で一回はやってみたいことランキング2位(私調べ)「10万字の小説を書く」をやりました。やったので、レポというか、書き方を説明します。

まず最初に

 プロットを立てます。立てないとこんがらがって死ぬので書きます。長い話というのは大体短編×nの集合体でありますから何章くらいかな〜っててきとうに立てます。今回は10です。次に落とすとこ、上げるとこを決めます。起承転結で大雑把に言うと、落とすところは承終わり、上げるところは転終わりくらいです。まぁなんかてきとうにここでぶち落とすとか決めときます。なお、落とすのは3回くらいに分けてやると楽しいので良いです。
 さて、めちゃくちゃ大雑把な起承転結が決まったので真面目にプロットを立てます。ここからはもうひたすら筆に任せましょう。書く時の自分がどうにかしてくれるので繋がりとか線とか全く気にせずに本能のまま書きたい展開だけ書きましょう。自分が面白いと思う展開をこれでもかと言うくらいに詰めましょう。ここでオチも大雑把に考えます。考えますが、どうせ変わるのでここで会心のオチが出なくても構いません。なんならオチまで書かなくても構いません。が、10万字書くなら書いた方がいいです。殺し文句くらいは決まっておいた方が良いと思います。この殺し文句がどこに効いてくるのか、これを描くに当たって描写し続けなければならないことを覚えておきます。描写ルールです。私の場合は、「ヒーロー」「認識」「世界」などでした。気負わなくてもいいです。こんなこと書いとけば後々響くよな〜程度でいいと思います。
 はい、そんなこんなでプロットができました。

次に

 導入を書きます。プロットはあるので何も考えずに書きましょう。大事なのは心を折らないことです。何も考えないことです。需要を考えてはいけません。死ぬので。短編を書く→推敲→短編を書く→推敲 をひたすら繰り返します。終わるまで繰り返します。感情や展開に無理のないように、てきとうに書いたプロットにぶちギレながら書きます。適度に描写ルールを意識しつつ、物語を進めながらてきとうに伏線を張りつつ、泣きながら嘔吐きながらひたすら書きます。書かないと話は終わりません。不思議ですね。できない事に目を向けるよりできる事に目を向けましょう。限界を感じたとしても今の貴方じゃどうにもできません、書きましょう。書くしかないのです。モチベーションなんか捨ててしまえ。10万字書こうが書かなかろうが貴方の人生に一切影響はありません、残るのは正気を削って書いた話だけです。その為だけに、それを読む為だけに書いてください。犯罪さえ犯さなきゃ何してもいいです。

そして

 完成しました。おめでとうございます。地獄の推敲作業はありますが正直執筆に比べたら天国です。めちゃくちゃ楽です。終わりましたか?終わりましたね?おめでとうございます。貴方の手元には貴方の最高の作品があります。書き上げた時点で神作です。

諸注意

 今回、この話を書くにあたって私がかけた時間は一ヶ月程度です。普通に馬鹿なので余裕を持って書いてください。速く書けば良い、長く書けば良いというものではありません。良作は良作たる所以があります。ごちゃごちゃ喚く前に書きましょう。1万字の両作も、10万字の駄作も、5000字の神作も、読者の前では等しく二次創作小説でしかありません。なので、まぁ、適度に正気を飛ばして、適度に健康を保って書いてください。ほんとにやめた方がいい。
 10万字を書いて思ったことは、意外と書けるんだなってことと、やっぱ毎日書くことって大事なんだなってことでした。漫画描きさんは原稿をやると上手くなるそうですが、小説書きは上手くなりません。スキルの限界にぶち当たって死ぬだけです。

最後に

 離脱症状かなんなのか人生に対しての虚無感が一向に消えてくれません。生殺与奪の権を創作に握られている。

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