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2022.10

安楽死

 死にたいのだと医者に言ったら、死んではいけないと言われた。鬱は価値観や人格を歪めるものだ、死にたいと思うのは普通ではない。一時の異常で、その後の全てを投げ出すようなことはしてはならないと。 話は変わるがこの間祖父が死んだ。私が物心ついていないような時に余命一年と言われたのにも関わらず、孫が成人するまで生きたというのは凄いことだと思う。最期は眠るように逝ったらしい。亡くなる三日前に会ったが、濃厚な死の匂いが病室に立ち込めていた。人が亡くなる匂いはこのようなものなのかとぼんやり思ったものだ。葬式にはそこそこ人が来た。骨を焼き終わって家に帰る道中、母に「変わったね」と言われた。「ちょっと前までは擦れてたけど、真っ直ぐ育ってくれて嬉しい」...

20Oct2022

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